■バーンスタイン・センテナリー

■以下の3作品を上映
□「幽玄Yugen」,曲:チチェスター詩編,振付:ウェイン・マグレガー,指揮:クン・ケセルス,出演:フェデリコ・ボネッリ他
□「不安な時代」,曲:交響曲第2番,振付:リアム・スカーレット,指揮:バリー・ワーズワース,出演:サラ・ラム他
□「コリュバンテスの遊戯」,曲:セレナード(プラトンの饗宴),振付:クリストファー・ウィールドン,指揮:クン・ケセルス,衣装:アーデム・モラリオグル,出演:マシュー・ボール他
■TOHOシネマズ日本橋,2018.6.8-14(コヴェント・ガーデン,2018.3.27収録)
■作曲家レナード・バーンスタイン生誕100年記念として作られたバレエ3品です。 バーンスタインと言えば「ウェスト・サイド物語」でしょう。 あと「ファンシー・フリー」と言うより「オン・ザ・タウン」ですか。 どちらも映画でしか観ていませんが。 しかもバーンスタインよりジェローム・ロビンスの名前で選んだ記憶があります。 バーンスタインは作曲家より指揮者のイメージが強い。
今回の3曲は初めて聴きます。 「幽玄」は合唱や独唱が入り宗教性がある。 音楽も振付も強さがあり「幽玄」とは少し違う世界にみえました。 「不安な時代」は1940年代ニューヨークの酒場が舞台ですが「ウェスト・サイド物語」の主人公たちのその後に見える。 でも時代は逆に遡っている。 「コリュバンテスの遊戯」は三作品の中で一番気に入りました。 振付家クリストファー・ウィールドンとロイヤル・バレエの組織力の勝利でしょう。 衣装もよかった。
バーンスタインの音楽は志向性を持っているように感じます。 振付のベクトルを同方向に合わせることにより高質なエンターテインメントを舞台に作り出すことができる。 特に後2作品のように。
*ROH英国ロイヤル・オペラ・ハウス2017シネマシーズン作品
*作品サイト、http://tohotowa.co.jp/roh/movie/bernstein.html