■血と雪  ■カバネガタリ  ■荒漠器-かくも人間的な廃墟-

*下記□3作品を上演。
■神楽坂・セッションハウス,2017.11.18-19
□血と雪
■振付・出演:鯨井謙太郒,定方まこと
■台詞がある。 口上を聞くと明治時代のようだ。 なんと切腹場面から始まる。 言葉で迫ってくるので息を飲む。 「刀を左腹に刺し右へ動かし・・、腸が・・」。 次場面は二人が兵隊の姿で苦渋の顔をしながら歩く。 台詞はない。 そして上半身裸で正対する。 相撲取りのようにみえた。 と、こんな流れだった。
定方の声がいい。 緊張感ある内容だった。 背景がわからないので帰って調べる。 三島由紀夫と関係があるようだ。
□カバネガタリ
■振付・出演:奥山ばらば
■奥山ばらばのソロをみるのは初めてである。 彼は中肉中背の為か地面から離れると日常の肉体に近づいてしまう。 空中では全てを制御できなくなるからである。 足裏を床から離さない動きはとてもいい。 照明も影を付けると存在感が出る。
□荒漠器
■振付・出演:工藤丈輝
■灰塗りで地下世界から出て来たような容姿だ。 頭に巻き付けた包帯を解いていくと白目がギョロッとしていて凄みがある。 工事現場のような音響を聞いていると索漠とした現代社会と対峙している人間の姿にみえる。 
どれも上演時間が30分前後で毛色の違う内容のため断片化された記憶だけが残ってしまった。
*ダンスブリッジBUTOHプロジェクト作品
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