■Penalty killingーremix ver.-

■作・演出:詩森ろば,出演:粟野史浩,森下亮,三原一太ほか,劇団:風琴工房
■シアタートラム,2017.7.14-23
■アイスホッケーは氷球と書くらしい。 氷上の格闘技とも言う。 これを聞いたとき舞台に一番マッチする団体競技だと感じました。 競技場が大きい種目は動きと対話が拡散して工夫を凝らしても舞台の迫力は減ってしまう。 個人競技ではモノローグの多いボクシングが最強でしょう。 やはり条件は格闘技です。 
ストーリーはスポ根つまりスポーツ根性に近い。 このため試合が近づくにつれ段々と面白くなってくる。 監督と選手、選手同士の意見の対立と協調が激しくぶつかるからです。 そして試合というクライマックスが必ず有るのも物語構造として申し分ない。
その頂点をダンスでまとめるとは面白い。 格闘ダンスですね。 よくぞここまで考えたものです。 役者の動きや科白のタイミングは素晴らしい。 演劇にダンスを入れる方法は今の劇団なら失うものより得るものの方が多い。 風琴工房は何が飛び出すかわからない劇団ですね。
*CoRichサイト、https://stage.corich.jp/stage/82067
*2017.7.25追記。 作品の公式サイトみました。 実際のアイスホッケーチームをじっくり取材して作り上げたのでリアルに感じられたのですね。 舞台の盛り上がった理由が分かりました。