■マクベス

■作:W・シェイクスピア,演出:益山貴司,振付:長谷川寧,演奏:石原雄治,劇団:子供鉅人
■本多劇場,2017.2.10-12
■ドラムが鳴り響き群衆が登場する始まりの場面は劇的です。 しかもマクベスが女優で夫人が男優は再びの驚きです。 台詞も舞台に似合わず重さがあってとてもいい。
しかし女マクベスと女形夫人はどうもシックリこない。 宝塚や歌舞伎がなぜ同性でペアを組むのか? 答えはみつからないが分かる気がしました。 そして何とコロスが114人も登場するとは! 只々呆気にとられるだけでした。
後半はマクベス夫妻の不在に捕まってしまう。 夫人はあっけなく死にマクベスも魔女の予言通りに動いていく。 「マクベスと夫人の二人芝居を、・・100人の観察者が覗いている演出にしたい」。 しかしマクベス夫妻の不在の存在を押しのけて観察者が舞台を覆ってしまった。 カーテンコールの拍手が弱い。 筋がみえなくなり観客は戸惑ってしまったからでしょう。 台詞の重みも蒸発してしまった。
*第27回下北沢演劇祭参加作品
*劇団サイト、http://www.kodomokyojin.com/macbeth/