■ナブッコ

■作曲:G・ヴェルディ,指揮:J・レヴァイン,演出:E・モシンスキ,出演:P・ドミンゴ,L・モナスティルスカ
■TOHOシネマズ六本木ヒルズ,2017.2.4-10(MET,2017.1.7収録)
■ライブビューイング初登場ということで行ってきた。 ヴェルディの若さが一杯ね。 インタビュでもヴェルディ出世作に係わる話が多い。 宗教と戦争が背景にあり合唱が多いから表層を駆け抜けるような作品に感じる。 そのぶん感動が遠ざかるのはしょうがない。 同年令のワーグナーのことを思い出してしまったの。 同じ頃の「さまよえるオランダ人」は解析的な深みを持っている。 ワーグナーが3次元スカラーならヴェルディのこの作品は2次元ベクトルで出来ているようだわ。 ドミンゴとリュドミラ・モナスティルスカの年老いた父と横柄な娘は適役にみえる。 しかも彼女のベクトルある歌唱がヴィルディの若さを一層強調していた。
*METライブビューイング2016作品
*作品サイト、http://www.shochiku.co.jp/met/program/s/2016-17/#program_04