■バレエ・リュス、ストラヴィンスキ・イブニング

音楽:I・ストラヴィンスキー,指揮:K・カッセル,監督:D・ビントレー,出演:新国立劇場バレエ団
新国立劇場・オペラパレス,2013.11.13-17
三本立てです。 「火の鳥」は白い月、煌めく星々、澄み切った空気、でも登場した火の鳥は鶴か鷺のようです。 もっと火のような激しさがあるのかと想像していました。 淡白ですね。 物語を規則正しく消化したような舞台でした。
「アポロ」も澄み切った舞台です。 青を背景に階段のある黒い建物はとてもシュールです。 ギリシャ的?な白の衣装が映えます。 アポロと3人のミューズはマスゲームのような関係で踊ります。 首や手首など直角にする振付がとても面白い。 詞の面白い「結婚」の振付は農村らしい平凡さがあります。 音楽が素晴らしい。 ストラヴィンスキーのエンジンがやっと全開した。 戻りますが2作目では既にダンスと音楽が拮抗していました。
フォーキンもニジンスカも期待外れでした。 というより20世紀初頭のパリのバレエ界が酷すぎたのかもしれません。 ストラヴィンスキはさすがでした。 バランシンもよかった。 でもバレエ・リュスの雰囲気がどういうものか伝わってこなかった舞台でした。
*NNTTバレエ2013シーズン作品
*作品サイト、http://www.atre.jp/13russes/