■スパルタクス

音楽:A・ハチャトリアン,振付:Y・グリゴローヴィチ,出演:M・ロブーヒン,A・ニクリナ,S・ザハーロフ,V・ラントラートフ
■イオンシネマ系,2013.11.13-17
ソビエトを引き継いでいるような舞台だわね。 ハチャトリアンとグリゴローヴィチが結合して鋼鉄の舞台が出現するの。 重量級だけど切れ味は素晴らしい。 サーカスを見ているような場面もあったけど、豪快な振付に脳味噌がピクピクしちゃったわ。
大きな石垣の背景と広い舞台がダンサーの肉体を解放していた。 そして夕焼けのような赤茶けた照明と夜明け前の薄青色の照明。 この二つの色でローマの闘いと愛に深みを与えていた。
でも身体が物語を紡ぎだすのは難しいようね。 ダンサーの表情も硬すぎるし大味で緊張感が続かない。 もうすこし感情表現を導入すれば緊張が最後まで保てたかもしれないわ。 ボリショイバレエ団のフラグシップ作品だと納得。
*ボリショイ・バレエinシネマ作品
*主催者サイト、http://bolshoi-cinema.jp/