■ドン・カルロ

■作曲:G・ヴェルディ,指揮:Y・セガン,演出:ニコラス.ハイトナー,出演:R・アラーニャ,M・ポブラスカヤ,F・フルラネット
■東劇,2012.8.25-9.28(MET,2010.12.11収録)
■大味だけど出来事が一杯詰まった作品ね。 ヴェルディはこの一杯の量を質に転化する方法を知っていたのよ。 最初から質で勝負するワーグナーとは違ったオペラ的感動がするの。 そして言葉の対話ではなくて重唱でね。
エリザベッタがもう少し強く出ればもっと厚みがでたはず、観終わった時のドン・カルロの存在は薄かった、ロドリーゴは動作が乱暴で雑だった、結局はフィリッポ二世が一番目立ってしまった。 でも一人ひとりが皆主人公だから舞台に重層感がでていたわ。
このようなオペラ的感動を得たのは初めての経験だわ。 演劇的的感動や映画的感動とは違う何かよ。 あと30本オペラを観ればこれが何かわかるかも。
*METライブビューイング2010作品
*作品サイト、http://www.shochiku.co.jp/met/program/s/2010-11/#program_04