■ばらの騎士

■作曲:R・シュトラウス,指揮:E・ワールト,演出:N・メリル,出演:R・フレミング,S・グラハム,C・シェーファ
■東劇,2012.8.25-9.28(MET,2010年収録)
■政治色のない喜劇的な舞台で身分や結婚制度を重視していてとても保守的にみえた。 しかも内なる破壊者オックス男爵を登場させてこの保守をより強固にしている。
ズボン役はグラハム、そして元帥夫人がフレミング。 でも両者の性格も顔付きもそして歳も似ているから面白みがない。 思い切ってオクタヴィアンを若手にしたら楽しい舞台になったはずよ。 少女漫画と宝塚のルーツともいえる作品だけど不発だった。
盛り上がらなくても最後の三重唱で終わり良ければ全て良しになってしまうのがシュトラウスの魔術ね。
*METライブビューイング2009年度作品
*作品サイト、http://www.shochiku.co.jp/met/program/s/2009-10/#program_05