■沼袋十人斬り・改訂版

■作・演出:赤堀雅秋,出演:THE SHANPOO HAT
■シアタートラム,2011.2.10-20
■しがない三人の中年男の友情物語である。 セリフは漫才のように面白いところがある。 しかし殺人も盗難もどこか中途半端だ。 道路工事や蕎麦屋のアルバイト、気晴らしのパチンコやスナックバー、親の介護など生活の匂いはするが断片しかみえてこない。
いつまでたっても芝居は煮つまってこない。 これがわかっているから歌舞伎調でカムフラージュせざるを得ないのではないか? 過去のモジュールを寄せ集めたようで、息抜きをしている作品だ。
「・・いよいよ15年目になる。 しかし同じ場所でひたすらぐるぐる回っている・・」と書いてあったが、次はぐるぐる回らず真っすぐにすっ飛ばしてくれ。
*劇場サイト、https://setagaya-pt.jp/theater_info/2011/02/post_216.html