■明るい表通りで

■作・演出:三谷智子,出演:文月堂
■シアタートラム,2011.1.27-30
■若人発掘目的の「ネクストジェネレーション」で入場料も半額なので観に行ったのですが思った以上に質の良い芝居でした。 三姉妹の長女と不動産社員の結婚が物語の中心のようです。
チラシに丁寧な作りと書いてある通り、男女間の感情の遣り取りはとても現実的に面白く描かれています。 ところで若い女性演出家の作品の多くはこの芝居のようなホームドラマ系です。
この主の作品は次のセリフがキーワードになっています。 「しあわせとはなんでしょうか?」がそれです。 これがあると観ないでも中身がわかります。 この芝居でも長女が安易に使っていました。
戦略を立ててこのセリフを越える芝居をこれからは上演しないと、同じような他劇団と共に埋もれてしまいますね。 ところで以前、とある劇団の「ガラスの動物園」で母も姉も亡くなり弟のトムが旅立つ時にこのセリフがありましたが、最高でした。
*劇場サイト、https://setagaya-pt.jp/theater_info/2011/01/_on_the_sunny_side_of_the_stre.html