■新ハムレット

■作:太宰治,演出:早坂彩,出演:太田宏,松井壮大,たむらみずほ他,劇団:トレモロ,青年団ほか
■こまばアゴラ劇場,2024.3.22-31
■・・オフィリヤは王妃ガーツルードに「あなたを尊敬していた!そして母の匂いがするハムレットは嫌いだ!」と。 ハムレットは叔父クローヂヤスに「あなたは一生懸命に王の務めを果たしている!」と。 侍従長ポローニアスは留学する息子レヤチーズに「学友は年上一人と同学年一人だけでよい。試験の癖を教えてもらいノートを貸してもらえるから」と・・。
登場人物は思いもよらない言葉を発する。 真坂!な驚きが次々とやってきますね。 原作は読んでいません。 が、さすが太宰治、捻りが効いている。
・・父殺しの劇中劇を観てクローヂヤスが笑いガーツルードが怒り狂う、そして何と!ポローニアスはクローヂヤスに殺される・・。
他者の心は知ることができない! 芝居はそう言っているようにみえる。 言葉は心を表さない、と。 そして不安になり、より激しい言葉で相手の心を読もうとする。 (「殿下何をお読みで?」「言葉、言葉、言葉!」)。
でもオフィリアは「愛が言葉以外にないとしたらつまらない」と言ってましたね。 「ハムレット」をグッと近くに引き寄せたあとにスカッと遠くへ投げ飛ばした舞台でした。
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