■クリーチャー CREATURE

■振付:アクラム・カーン,音楽:ヴィンチェンツォ・ラマーニャ,指揮:ギャヴィン・サザーランド,出演:ジャフリー・シリオ,高橋絵里奈,猿橋賢ほか,舞団:イングリッシュ・ナショナル・バレエ
■NHK・配信,2024.3.17(マライアン・センター・フォー・ダンス(ロンドン),2021.4.19-5.2収録)
■近未来SF物語をバレエ団も取り込み始めた!? 人類生存のための人体実験を北極圏で行っているらしい。 主人公クリーチャーは野蛮人というか奴隷のように描かれている。 脳と電磁波が同期し心身は乱れロボットのように踊りまくる。 厳しい管理下で人間が持っている原初の心と体を忘れずにいることができるだろうか? 
振付家アクラム・カーンの舞台をじっくり見るのは初めてだが、手の動き顔の表情そして鋭い動きはカタックを感じさせます。 美術や雰囲気も混沌とした洞窟街を思い出させる。 途中ボレロが聴こえていましたね。 ダンスのため科白は無いが、観客が台詞を自由に付けられるストーリーです。 どうにでも解釈ができる。 人類の閉そく感が漂います。