■N/KOSMOS

■原作:ヴィトルド・ゴンブローヴィッチ,演出:小池博史,演奏:ヴァツワフ・ジンペル,出演:松島誠,今井尋也,荒木亜矢子ほか
■東京芸術劇場・シアターイースト,2024.3.21-24
■・・聴こえてくる太鼓のリズムと熱気ある行進。 社会主義崩壊前夜の東欧狂乱を描いているのでしょうか? 交じり合う映像や小道具が分裂症的世界を招き、舞台は乱痴気騒ぎが充満していく。 ときどき小鼓の響きが空間を引き締め、そして何よりもサクスフォンの生演奏が<リアル>に吠えてくる・・。
ポーランドの役者にスラブ系の荒々しさが漂います。 カトリック(?)司祭の<宗教と性欲>の葛藤が他住人に乗り移っていくような、あるいはその逆のストーリーです。 (いつもと)変わったリズムと面白さがある。 それは<聖と俗>の具体を取り込んだからでしょう。 これが宙吊状態を生み、新たな芸術世界=調和として提出したようにみえる。 世界連携の成果と言えます。
*小池博史ブリッジプロジェクトOdyssey作品
*ポーランド・グロトフスキ研究所共催
*2024都民芸術フェスティバル参加作品
*「ブログ検索🔍」に入れる語句は、小池博史 ・・検索結果は11舞台.