■さすらい人 Der Wanderer

■演出・振付:金森穣,音楽:F・シューベルト,衣装:堂本教子,木工美術:近藤正樹,出演:井関佐和子,山田勇気,井本星那ほか,舞団:Noism0他
■世田谷パブリックシアター,2023.2.24-26
■「冬の旅」(クリスティアン・シュプック振付)の記憶が残っていた。 シューベルトにまた会いたい。 今回も冬旅の延長にあるのは予想できる。 ということで三軒茶屋に向かった。
枯れ木と赤バラ?の対比が面白い。 幾作品から選んだ21曲で構成されているらしい。 10人ほどのダンサーが初曲と終曲に登場、途中曲にソロやデュオを散りばめている。 ダンサー一人ひとりに振り分けているようだ。 シューベルトの震え以上に若さが前面に出ている。 流れに統一感はあるが物語としては追えない。 歌詞訳が無いので深みに入ることが出来なかった。
演出ノートを読むと歌詞は意識的に除いているようだ。 「聞こえない言葉を聞き取る・・」。 ダンスにとって音楽とは歌唱(言葉)とは何か? 私のような怠慢な観客にとって厳しい言葉が並ぶ。 日本語訳の歌唱ならどうだろう? ドイツ詩は崩れるが字幕より似合うとおもうが。
NHK を覗いたら、なんと「冬の旅」を再上映している。 「さすらい人」の上演に合わせたのかな?