■わが町

■原作:ソーントン・ワイルダー,構成・演出・翻訳:柴幸男,出演:東京演劇道場
■東京芸術劇場・シアターイースト,2023.1.25-2.8
■わが町の住人である人形が床に並べられている。 町らしき模型も置いてある。 それらを役者が手に取り物語が進行していく・・。 パペット人形劇と言えます。
1901年の一幕は町や住民の紹介に当てられ、二幕は2023年の東京を背景にジョージとエミリの結婚、1913年に戻る三幕はエミリの死に始まり墓場の住民たちの会話で終わる。 時間は所々で揺れ動きます。
この作品を初めて観た時の驚きは忘れられない。 日々の生活の素晴らしさとその延長としての死が語られる。 此岸と彼岸の境界が描かれるので「日常」の核心に迫れるからです。
白衣装の役者は20人前後ですか? ただしサイモン・スチムソンは紺衣装です。 彼らは群舞のように動きながら人形遣いとして逐次入れ替わっていく。 合唱のような群読もある。 ままごと風です。 役者は皆同じようにみえる、ディティールは考えられているが。 演出家は道場生を公平に扱っていますね。 人間一般としての日常を描こうとしたのでしょうか? そのぶん感動が分散されてしまった。
*東京演劇道場第二回公演
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