■Ko Murobushi、室伏鴻

□Ko Murobushi
■監督:小松浩子
■THEATRE for ALL.WEB(コロンビア国立大学,2010年収録)
■室伏鴻が2010年にコロンビア共和国で開催した講演と公演を記録した映像作品。
前半は舞踏教室の風景が映し出される。 二十名近い生徒は一般市民かな? 室伏の解説は哲学的だ。 「身体の中心とは・・」「体の中の境界を探す・・」「バランスとは、エッジとは?」「NNつまり名の無い死体・・」「Nはニュートラル・・?」 次に大学らしき庭先で生徒たちの実践が入る。 後半は室伏の舞台が上演される。 残念ながら断片で映像の質も良くない。 「美貌の青空」などのオムニバスかもしれない。 鋼鉄のような身体に腕が生き物のように動く・・。
ここに映った当時の言葉と身体は室伏の集大成とみてよい。 そして彼の活動の広さにあらためて驚く。
□解説動画「Ko Murobushi」
■監督:小松浩子,出演:大谷能生,金村修
■THEATRE for ALL.WEB
■音楽家大谷能生と写真家金村修の対談。 「室伏鴻の舞台は録画した映像で見ても何故に新鮮に伝わってくるのか?」などがテーマだ。
コロナ禍のため舞台を録画映像で観ることが多くなった。 タイミングの良い対談と言える。
「(室伏は)身体を記号化させるのが巧い」「身体を(物質に)変換できるので、映像が持つ生の有無を区別しない特長が活かされている」などなど。 なるほど。
□Ko&Edge「Ko Murobushi」
■出演:小松浩子,タカザワケンジ
■THEATRE for ALL.WEB
■3本目の映像は写真家小松浩子とタカザワケンジの対談。 最初にみた「Ko Murobshi」は既に撮られていた映像を小松がかき集めて編集したものらしい。 舞台を撮った映像作品の位置づけとは? その映像を編集した新しい作品の意義は? 今回の3作品は蜜に繋がっている。 久しぶりに室伏鴻の舞台を考えてしまった。
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