■青い鳥

■作:モーリス.メーテルリンク,翻訳:堀口大學,構成.演出:岩澤哲野,出演:大蔵麻月,大橋悠太,緒方壮哉ほか,劇団:libido
■こまばアゴラ劇場,2019.12.19-22
■子供向け舞台にみえる。 影絵や動物画、積み木のようなダンボールを使った美術、科白や演技のすべてが素直だからです。 「死んだ人を見たことがあるか?」。 子供の冒険の入り口です。 観客席に子供がいないのは勿体ない。
台詞に死という言葉が多い作品ですね。 祖父母などを例に<思い出す>ことは人生で大切な行為だと言っている。 死は思い出の中にある。 死と対にある誕生で前世の話を後から否定しているのは作者も固すぎたと考えたからでしょう。
演出メモに「・・夜の御殿に青い鳥がいた(のかもしれない)」と書いてあるが、いたようにはみえないで終幕になってしまった。 肝心なことを見過ごしたのかもしれない。 コンパクトで締まりがあったが、目玉のないような舞台でした。
*劇場サイト、http://www.komaba-agora.com/play/8512