■エディット・ピアフ、天に届く声  ■ピアフ、シャンソンの誕生  ■ピアフ、コンサート&ドキュメンタリー

□エディット.ピアフ,天に届く声
■監督:アルアン.イズナール,出演:エディット.ピアフ,ミシェル.リヴゴーシュ,ジルベール.ゴラール他
■(フランス,2003年作品)
■エディット・ピアフの舞台と関係者のインタビューで構成された50分のドキュメンタリーである。 ピアフが子供時代に罹った眼病とリジューの聖テレーズとの繋がりについて多くを語っている。 「彼女の愛はテレーズに向かっている」と。 しかし映像では彼女に宗教は見えない。 心の奥に仕舞ったのだと思う。
□エディット・ピアフ,シャンソン誕生
■監督:マルセス.プリステーヌ,出演:エディット.ピアフ,ジャン.マレー,テオ.サラボ他
■(フランス,2003年作品)
■「天に届く声」の続編のようだ。 エディット・ピアフの死後に関係者が思い出を語るドキュメンタリーである。 作詞・作曲家ミッシェル・エメールと彼女の語りのような歌唱は心を揺さぶられる。 ジャン・コクトー「聖なる怪物」に出演したピアフについて「見事な歌手は喜劇や悲劇の役者であることが多い」とジャン・マレーは言っている。 アラン・ドロン、マルセル・カルネ、ジャン=ポール・ベルモントもチラッと登場したがフランス映画の場面とピアフの声が溶け合い迫ってくるように感じた。
□エディット.ピアフ,コンサート&ドキュメンタリー
■出演:エディット.ピアフ
■(フランス,2006年作品)
■エディット・ピアフのコンサートを中心に20曲弱を歌い続けるドキュメンタリー映画。 観客は興奮して涙ぐむ人も多いという。 歌詞も歌唱も演劇的で圧倒される。 「過去なんてどうでもいい」「後悔はしていない」。 そして「死ぬのは怖くない」と彼女は何度も口にする。 今だけを必死に生きているようだ。 その生き様が舞台からあふれ出ている。
以上の3本から、先日観た大竹しのぶ主演「ピアフ」はピアフというより大竹自身を演じ歌ったようにもみえる。
*YouTubeサイト、https://www.youtube.com/watch?v=IwmKVep7Yow