■バンガラ・ダンス・シアター Bangarra Dance Theatre

□Spirit2018■振付:スティーヴン.ペイジ,先住民ダンス振付:ドゥジャカプラ.ムンヤリュン
□I.B.I.S■振付:デボラ.ブラウン,ワアンゲンガ.ブランコ
(以上2作品を上演)
■彩の国さいたま芸術劇場.大ホール,2018.11.9-10
■からだ全体を使うおおらかな振付ですが打楽器中心のためリズムは早い。 地面との接触も多い。 伝統舞踊にみえるが現代のダンスも混ざり合っている感じですね。 舞台は幾つもの場面で構成されている。 後半はスーパーマーケットを題材にしているので生活風景が少しですが見えてきます。
最初の場面で女性ダンサーは木の葉で身体を隠し男性ダンサーは草むらに隠れて登場したのですが、何故そして誰から隠れるのか? この舞踊団はトレス海峡諸島の文化を継承しているらしい。 島々はオーストラリアとニューギニアの間にあります。 魚の木彫や小舟が登場するので漁業で生活をしていても陸地は多分ジャングルなのでしょう。 猛獣から隠れていたのでしょうか? 時代が下った植民地闘争も考えられる。
日本の盆踊りを思い出す場面もある。 手拭を持って踊りますから。 終幕の男女ダンサーが絡み合う振付は現代的です。 歌や詩も現地語で入ります。 ダンスは観るだけでも楽しいですが、今回は日本語字幕が欲しかったですね。 日本語音声を直に被せてもよかった。 ・・アボリジナル6万年の歴史はどんどん遠くなっているように感じました。
*「I.B.I.S」とは諸島産業サービス委員会の略で地元の商店を指す呼び名.
*劇場サイト、http://www.saf.or.jp/arthall/stages/detail/5574