■シンデレラ

■監督・振付:熊川哲也,出演:神戸里奈,井澤諒,K・バレエカンパニ
■恵比寿ガーデンシネマ,2015.9.26-10.9(2015年作品)
■監督の目配り気配りが舞台に一杯ね。 特徴ある振付は新鮮味がある。 特に手の動き指の位置がとても繊細。 インド舞踊より日本舞踊に近い。 これで身体の豊かさが一段と映えている。 「バレエには言葉が無い」と監督が強調していたけど対抗手段を持っているから言えたのね。 ダンサーたちの質の良さもある。
作品は変身の物語だから老婆が妖精に変わる場面などはじっくり見せてもよいかもよ。 シンデレラが城に向かうところは魔法使いの多くの手下が前面に出ていて強さと安定感がある。 この強さ、つまり組織の勝利が舞台の至る所にみえる。 そして舞踏会は道化の動きが面白い。 12時を過ぎた後半は見せ場が少なくて一寸尻すぼみの感じがするのは残念ね。 でもフィナーレに再び馬車が登場してシンデレラ世界を満喫できたわ。 「童話を超えた完全無欠のファンタジー」とあったけど頷ける。
*主催者、http://www.k-ballet.co.jp/news/view/1448