■ミュルミュルミュール

■演出:V・T=チャップリン,出演:A・ティエレ
■世田谷パブリックシアタ,2015.10.16-18
■サーカスとあったけどパフォーマンスの感じかしら? 建物の表面が布のためサーカスらしさが出ていた。 祝祭空間としてのテント小屋を思い出すわね。
そして舞台に散らばる小道具は日常よくみるモノばかり。 そのモノに生気が宿っていく面白さがある。 前半は物語が見えていてシュールレアリスムも意識する舞台だった。 このヒトとモノの融合が超現実世界を垣間見せてくれた。 でも後半は展開できずパフォーマンスの反復ばかりが目立ってしまったようね。 物語の起承転結をハッキリさせた方がいいんじゃない? モノもこれに共振してパフォーマンスを超える世界が続くはずよ。 ヨーロッパの楽しさと暗さが感じられるノスタルジックな舞台だったわ。
*劇場サイト、https://setagaya-pt.jp/performances/20150714-2688.html