■シンフォニー・イン・スリー・ムーヴメンツ
*以下□の3作品を観る.
■指揮:A・バカラン,演奏:新国立劇場オーケストラ,出演:新国立劇場バレエ団■新国立劇場・中劇場,2014.3.18-23
□暗闇から解き放たれて
■振付:J・ラング
■3作品を上演したが、気に入った作品がこれだ。 名前は聞いていたが振付家ジェシカ・ラングは初めてである。 ダンサー間の位置と動きは複雑で微妙だ。 糸を引くような細かさが見え隠れしている。 舞台にはホンワカ雲が漂っていて面白い。 照明はもう少し明るくてもいい。
全体に彼女の目が行き届いているのがわかる。 まだ吹っ切れていない感じがする。 暗闇から解き放たれたい思いがある。 一度吹っ切れればパワーが全開して次の段階へ飛躍できるだろう。
□大フーガ
■振付:H・V・マーネン,音楽:L・V・ベートーヴェン
■これはビックリ! これほどの音楽と男性ダンサーの不協和音は想定外だった。 衣装のヒラヒラパンタロンにベートーヴェンがネットリと絡み付いている感じだ。 拳を握りしめるような力を描き続けるダンサーの姿にもこれが浸み渡っている。
比して女性ダンサーの衣装は素晴らしい。 髪型や簪もピッタリだ。 音楽を軽やかに受け流している。 男性ダンサーをも気にしないような挑発的動きはとても面白い。
□シンフォニー・イン・スリー・ムーヴメンツ
■振付:G・バランシン,音楽:I・F・ストラヴィンスキー
■「ウェスト・サイド・ストーリ」を思い出してしまった。 バランシンのNYCBを引き継いだ流れを感じるのかな? 登場人数の多さがどうも活かし切れていない。 騒がしいだけになっている。 バランシンの無機質感の良さが出ていない感じだ。
同時にジェシカ・ラングの作品が人間的な匂いを放っていることを再確認してしまった。
*NNTTバレエ2013シーズン作品