■ジョコンダ

指揮:D・オーレン,演出:P=L・ピッツィ,出演:V・ウルマーナ,M・アルヴァレス,L・ディンテイーノ,パリ・オペラ座
みゆき座,2013.8.23-9.5
舞台は幾何学的で運河がなければローマにみえる。 階段が大きすぎるからよ。 前半は進行役バルナバが目立ちすぎて主人公達がバラバラだわ。 物語の構造からいくらでも面白くできるけど、肉付けがちょっと下手なのよ。 でも歌手たちの歌唱での対話は日常的な味が出ていてよかった。
「時の踊り」では観客は大喜び。 衣装を脱いだから。 でも舞台の流れを中断してしまった。 いっそのことダンサー全員が脱いじゃったほうがスッキリしたとおもうけど。
バラバラになった物語が4幕になってやっと一つにまとまった感じね。 素晴らしい終幕だった。 ジョコンダはバルナバが言った母の死のことが聞こえたのかしら?
「自殺」を含め時を意識する歌詞が多いけど、ポンキエッリはこれを背景色としたかったのかしら? しかしこの物語の人間関係を語るのに成熟時間は不要ね。 なぜならバルナバが勝手に決めてしまったからよ。