■COCOON

原作:今日マチ子、作・演出:藤田貴大、出演:マームとジプシー
東京芸術劇場・シアターイースト、2013.8.5-18
女子学生の戦時中の想像力がいきいきと描かれています。 20名近くも登場するので舞台は混み合っています。 これに映像と音楽が混乱を引き寄せてまるで戦場のようです。 リフレインと呼ばれる科白と身体の反復からくるリズム感はみえません。
身近に迫る死を確信することは滅多にありません。 数年前に手術をすることになり病棟から手術棟へベッドで移動する時、窓から差し込む太陽の光をみてひょっとしたらこれが最後か!? 舞台を観ながら思い出してしまいました。
迫る死の理由が「手術」と違い「戦争」の場合はどう自分を納得するのか? 納得できない。 「戦争」で死ぬのは真平御免です。 ではどうすればよいのか? 戦争の原因である「国家」「民族」「宗教」の正義に疑問符を投げ続けるしかありません。