■婦獄百景

■作・演出:高井浩子、出演:東京タンバリン
■吉祥寺シアター、2012.5.18-27
http://tanbarin.sunnyday.jp/fugaku100/index.html
■舞台や役者の動きはシンプルだけど目まぐるしく動くため複雑にみえます。 ストーリーも時間的な繰り返しがあります。 四方の席を平等にみせるため回転舞台を作り、役者も四方へ満遍なくポーズを取ります。 とても技工を凝らした計算尽くの舞台です。
会社員と画家の兄弟とその家族や知人の日常生活を描いています。 親戚間の借金や母の介護、仕事での出来事や交際などです。 とても現実的で観ている方も身につまされる場面が多くあります。
しかしこのような芝居は数回観れば飽きるのではないでしょうか? 最後には芝居を観に行く理由まで計算尽くになってしまいそうです。 芝居に期待する決定的なものが避けられているからです。