■危険な関係
■作:ピエール・ショデルロ・ド・ラクロ,演出:マリアンヌ・エリオット,出演:レスリー・マンヴィル,エイダン・ターナー,モニカ・バルバロ他
■TOHOシネマズ日比谷,2026.10.16-(ロンドン,2026収録)
■原作は書簡体小説として名高いが、実は読んでいない。 読みたいと思いつつ、いつも先延ばしにしてしまう。
私が初めて「危険な関係」を舞台で観たのは、1991年にRSCが来日したデイヴィッド・ルヴォー演出の上演であった。 今回も英国劇団であるナショナル・シアターで観ることができて、とても嬉しい。
俳優たちの英語は明瞭で聞き取りやすく、映像上演であることの利点も感じられた。 豪奢な衣装、陰影を生かした照明、そして場面転換ごとに挿入される妖しく退廃的な舞踏会の情景。 どれをとっても洗練されており、まさに「大人の舞台」と呼ぶにふさわしい仕上がりであった。
物語は、メルトイユ侯爵夫人が清純な少女セシルの仮面を剥がす舞踏場面から始まる。 そして終幕では、さまざまな経験を経て大人になったセシルが、希望に満ちた若い女性の仮面を剥がして幕が閉じる。
この始まりと終わりの呼応は、まるでメビウスの帯のようである。 その果てしない循環の中に人の宿命が見え隠れする。 ヴァルモン子爵の科白である「踊り続ける」こと、それは人間として「どうしようもない」ことなのかもしれない。
*NTLナショナル・シアター・ライブ2026シーズン作品
*「ブログ検索🔍」に入れる語句は、マリアンヌ・エリオット ・・検索結果は4舞台.