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■清教徒

■作曲:V・ベッリーニ,指揮:マルコ・アルミリアート,演出:チャールズ・エドワーズ,出演:リセット・オロペーサ,ローレンス・ブラウンリー,リカルド・ホセ・リベラ,クリスチャン・ヴァン・ホーン他 ■東劇,2026.8.14-9.24(メトロポリタン歌劇場,2026.01.10収録) ■METライブビューイング2025年シーズンのアンコール上映が始まったので、見逃していた作品を補うことにした。 まずは、50年ぶりの新演出となるベッリーニ「清教徒」を選んだ。 もっとも、この作品は歴史的・宗教的背景が強固で、物語の軸もエルヴィーラの一途な狂乱に大きく縛られているため、演出が大きく変貌する余地は多くないはずである。 今回の新演出では、エルヴィーラが画家として登場する設定が付与されていたが、演出家のインタビューを聞いてもその意図が十分に掴めず、実際には「画家」という要素が物語の必然性を高めるというより、むしろ雑音として増えた印象が残った。 それでもベルカント・オペラは、歌唱が充実していれば大きな満足が得られる。 息の長い、伸びやかな旋律が聴く者の心拍を静め、日常の喧騒をしばし忘れさせてくれる。 今回もその魅力が十分に発揮されていた。 エルヴィーラ役リセット・オロペサをはじめ、リッカルド、ジョルジョら主要歌手たちは作品の美質に応える歌唱を聴かせてくれた。 特にアルトゥーロ役ローレンス・ブラウンリーは、長距離ランナーのように揺るぎないスタミナと集中力で最後まで声を保ち続け、その強靭さが強く印象に残った。 なお、2025年シーズンでは「夢遊病の娘」も新演出とのこと。 日程が合えば、こちらもぜひ鑑賞したい。 *MET2025シーズン作品 *MET、 https://www.shochiku.co.jp/met/program/6907/