■白き山

■脚本:古川健,演出:日澤雄介,出演:緒方晋,浅井伸治,西尾友樹ほか,劇団チョコレートケーキ
■下北沢・駅前劇場,2024.6.6-16
■敗戦直後、郷里山形での歌人斎藤茂吉の晩年を描いた舞台です。
・・茂吉の創作活動は衰えていた。 戦争の高揚感が失われた為もある。 戦争支持を謡った茂吉の短歌は息子宗吉から観念的だと指摘されるが今も信念を曲げようとはしない。 「戦争協力はやむを得なかった」と逃げ台詞も吐く。
ある日、茂吉は家政婦に気に入った歌は何か?と質問したが、短歌集「死にたまふ母」と聞いて満足する。 しかし家政婦はこの戦争で息子を亡くしていた。 これを聞いて茂吉は戦争協力歌が腐りきっていたことを認め目覚める。 彼は心を新たにして最上川を謡い始める・・。 
物語に引きこまれていく力が舞台にありました。 カーテンコールでの観客の拍手も力強かった。 ベクトルが強い劇団で頼もしい。
帰宅後に茂吉本人、息子の茂太と宗吉、妻輝子や山口茂吉などを少し調べてみました。 そして再び舞台場面を思い出してみる。 背景の蔵王連峰が眩しかったですね。
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