■初級革命講座・飛龍伝

■作:つかこうへい,演出:マキノノゾミ,出演:武田義晴,吉田智則,木下智恵
■下北沢OFFOFFシアター,2024.5.28-6.2
■いつもと少し違う客層です。 平均すると若くないが老いてもいない。 バラケています。 癖のあるタイトルに興味を持つ客が集まったのか? つかの人気が衰えていないのか?
全学連学生と機動隊の若者が対等にぶつかり合うところが舞台の要です。 二人の出自は戦後日本を代表している。 学生は時代の波にぶら下がった中流階級に属し、隊員は貧しい農村から上京して下町の安アパート住まいをしている。
革命という言葉でアイデンティティを証明しようとする学生の空虚な熱狂、そこに油を注ぎ祭りを終わらせない隊員の熱意。 戦後経済成長時代の青春群像を先鋭化させた舞台は、めちゃ熱い。 その熱量は終幕まで落ちない。 カーテンコールの拍手も今年一番の熱気が感じられました。
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飛龍伝前夜譚・・熊田「さてと・・、今日のデモは途中で抜け出したいから、フロントは避けてベ平連の後ろにくっ付いていくか・・。 ・・、それッ、アンポォオ!フンサアイ!・・」。 山﨑「なぜ抜け出すんだ?」。 熊田「シモキタで芝居に出る為だよ。 ハッハッハッ!」。 山﨑「オ、オマエは、デモより芝居が大事なのか!?」。 熊田「劇団に入ったんだ。 山﨑も機動隊なんか辞めて劇団に入れよ!」。 山﨑「よし、すぐに辞表を出して俺も役者になるぞ! で、何を演ずるんだ?」。 熊田「飛龍伝!」。