■デカローグ7・8

■原作:クシシュトフ・キェシロフスキ他,翻訳:久山宏一,上演台本:須貝英,演出:上村聡史,出演:吉田美月喜,章平,津田真澄,高田聖子,岡本玲,大瀧寛ほか
■新国立劇場・小劇場,2024.6.22-7.15
■聴こえてくるピアノ演奏も、流れていく舞台のテンポも、そしてフェードアウトの場面切替も、すべてに映画を感じます。
「デカローグ7」は母と娘の確執を描きます。 娘の産んだ子供を娘の母が離さない。 母の行動に戸惑ってしまう。 十戒を背負った家族関係と見慣れている家族との違いでしょうか? この戸惑いは今も続いています。
「デカローグ8」はポーランドの過去を出現させます。 1943年のワルシャワへ下降していく。 そして再び現代へ上昇しながら鎮魂へと向かう。 ポーランド映画も考えてしまった。 アンジェイ・ワイダからロマン・ポランスキーへ、そして原作者へ。 デカローグの中では印象に残る作品でした。
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