■母 My Mother

■作・演出:鄭義信,企画・出演:みょんふぁ,演奏:イチャンソプ
■下北沢シアター711,2021.12.22-28
■舞姫・崔承喜(チェ・スンヒ)の娘・安聖姫(アン・ソンヒ)が母を語る一人芝居である。 みょんふぁがカーテンコールでこの企画を十数年温めていたことを話していた。 鄭義信を説得してやっとこの作品ができたようだ。 この舞台で彼女は娘役を演じている。
私が崔承喜を知ったのは2000年に観た映画「伝説の舞姫・崔承喜、金梅子が追う民族のこころ」(藤原智子監督)だった。 ここから崔承喜は忘れられないダンサーの一人になった。 2005年には金梅子(キム・メジャ)の舞踊公演「沈静」で記憶を新たにした。 しかしその後はご無沙汰である。 今回、本多劇場のHPでこの公演を偶然知り急遽チケットを購入した。
崔承喜は今でも行方不明のままである。 舞台では亡命が失敗したことになっている。 娘は語る。 「母は踊りのことしか考えていなかった・・」。 日本・韓国・北朝鮮を渡り歩き激動の時代を生き抜いた母娘の姿が舞台に出現する。 みょんふぁの熱演に拍手。 イ・チャンソプのチャング演奏も一人芝居に深みを与えていた。
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