■狂人と尼僧

■作:スタニスワフ.イグナツィ.ヴィトキェーヴィチ,翻訳:関口時正,演出:赤井康弘,出演:山本啓介,赤松由美,葉月結子,気田睦ほか
■シアター.バビロンの流れのほとりにて,2019.8.22-25
■精神病院で詩人ヴァルブルクは患者として治療を受けている。 彼は「ここから逃げたい」! そこに修道院シスター・アンナが現れる。 二人は愛し合っていく。 これを「愛と言ってよいのか」? とちゅう担当医ブルディカルは治療方法の違いから精神科医グリーンに患者を譲ります。 グリーンはフロイト精神分析で患者を診るが、その過程でヴァルブルクは医師ブルディカルを殺してしまう。 それでもグリーンは患者が寛解していると判断し分析治療を続ける。 が、ヴァルブルクは自殺してしまう。 ここで幕かとみていたら、死んだブルディカルとヴァルブルクは再生しシスターと共に病院から逃げ出すというレボリューションが付いている。 ・・!
何と言ってよいのやら・・。 医師ブルディカルはフロイト派なのでしょうか? でも役者の立ち位置や動き方、美術は申し分ありません。 実はバルテュスの絵を何枚も思い出しながら観ていました。 表面は違うが雰囲気は画家バルテュスの作品世界に近い。 その中でアンナ役赤松由美は他役者と違った世界にいるようにみえた。 パフヌーツィ役阿目虎南の動きは楽しい。 出身が違う俳優で固めると作品を揺さぶる面白さが現れます。
*日本・ポーランド国交樹立100周年記念事業作品
*サイマル劇団xコニエレニ共同作品
*CoRichサイト、https://stage.corich.jp/stage_main/81612
*「このブログを検索」に入れる語句は、 赤井康弘