■重力の光

■作・演出:益山貴司,出演:劇団子供鉅人
■下北沢・駅前劇場,2016.1.13-19
■舞台周囲に幕を使っているからテント小屋にみえるの。 美術や衣装も手作りのネットリ派手、役者たちも嗤いゲバで芝居原初のエネルギーに満ちている。
天使ヒカリの出生から始まり地域の交流を描き最後に光速ロケットで飛び立つというハチャメチャなストーリーのようね。 暴力団や警察、宗教団などが登場するけど重力に逆らえない日常のドロッとした言葉や感情も忘れていない。 またセクシャリティも乱雑だけど多様性として物語にしっかり組み込まれていて楽しいわ。 途中「富士山アネット」*1の役者へのインタビューもありストーリーに半分だけ入っているような境界場面が新鮮だった。
大阪で生まれ育った劇団で近年東京に拠点を移したらしい。 それにしても大阪育ちに出会うと元気がもらえるわね。
*1、「SWAN」(長谷川寧振付,2010年)      
*劇団サイト、http://www.kodomokyojin.com/works/2015juryoku.html