■白鳥の湖

■監督:熊川哲也,出演:中村祥子,遅沢佑介,K・バレエカンパニー
■恵比寿シネマガーデン,2016.1.9-22(2015年作品)
■一幕のアールヌーヴォー風王宮がとても素敵ね。 これに襞の多い装飾衣装を重ねて舞台を統一している。 怪しい柘榴色に変わる三幕背景も素晴らしい。
王子とオデット(オディールも)と悪魔の三者は驚くほどに距離的接近をするの。 だからバレエよりもダンス的感情が現れる。 白鳥たちもロマンティックチュチュでシットリ感が重さを呼びダンスに近づいていくようね。 もちオデット/オディールはクラシックだけど。
中村祥子はオデットよりオディールが似合う。 オディールとしての喜びの表情はイキイキしていた。 オデットでは悲しみ苦しみの感情を表していたけど大袈裟にならない方がいいと思う。 でもこの作品はいかに新しい感情表現を提出できるかを重視しているようね。 好みが分かれるところだわ。
*主催者、http://www.k-ballet.co.jp/news/view/1501