■書く女

■作・演出:永井愛,出演:黒木華,平岳大,劇団:二兎社
■世田谷パブリックシアタ,2016.1.21-31
■記録を調べたら二兎社は何回か観ていました。 しかし記憶に残っていない。 でも舞台の半分以上は数年も経てば忘れてしまう。 最高や最悪の出来なら覚えています。 二兎社は普通だったということでしょう。 
今回なぜチケットを購入したかというと役者目当てです。 でも役者で購入することは滅多に無い。 チケット購入の8割は演出家で決めます。 その役者とは平岳大と清水葉月。 テレビは見ないし、たまたま二人出演していたからです。
脳味噌にビビッと来る役者は幾人も舞台で出会っています。 先の二人はその中に入っている。
でもこの舞台の二人は上々だったがビビッと迄は来なかった。 たぶん演出家が求めている方向性と違っていたからでしょう。 求められている枠からも逃げられなかった。 ところで樋口一葉役黒木華は安定したリズムで演技してましたね。
全体として女性はともかく男性の描かれ方が硬いように感じました。 また前半は歩き過ぎ走り過ぎではないでしょうか? 「走る女」ですね。 後半は「座る女」に落ち着いてきた。 そして「書く女」というより「書かれる女」に見えました。 チラシだけが「掻く女」でした。
*劇場、https://setagaya-pt.jp/performances/20160121kakuonna.html