■アマルガム手帖+

■作・演出:佐々木透,劇団:リクウズルーム
■こばまアゴラ劇場,2016.1.8-13
■配られた粗筋を読まないで観たが久しぶりに脳味噌が喜びました。 いま帰宅し場面を思い出しながらこの文章を書いています。
数式がやたら出てくる。 変数に感情表現や行動を入れ演算子で連結しているが、なるほど面白い表現です。 現実的主人公Yの生まれ変わりY´は変数を日本語、演算子を英語で喋るので不思議でリズミカルな科白に聞こえる。 イメージが追えない為その数式が背景にも映しだされる。 円や球に超越的な親しみを持っているようです。 しかし数学と言語の関係を厳密に論じているわけはない。 作者はこの方向を目指していくのでしょか?
また演じている周辺でのダンスも舞台に溶け込んでいます。 照明、音楽も考えられている。 しかも先生が生徒に話す人生観や終幕Y´とXの恋愛場面はなかなかの見応えです。 演劇とパフォーマンスが見事に融合していました。
*CoRich、https://stage.corich.jp/stage/70937