■ヴィサラ  ■牧神の午後  ■チャイコフスキ・パ・ド・ドゥ  ■カルメン

■日本橋東宝,2016.1.23-29(イギリス,2016年作品)
□ヴィサラ
■振付:L・スカーレット,出演:平野亮一,L・モレーラ
■初めて観る作品です。 曲に合わせているのでリズミカルです。 早いテンポの間にスローを挟んで変化を付けるが音楽を越える面白さは感じられません。 ダンサー平野亮一は何度かみていたが、やっと顔と名前が一致しました。 彼は肉体の存在を消さないで踊っているようにみえます。 一度現実を消すべきです。 ところでヴィサラとは内臓のことらしい・・。
□牧神の午後
■振付:J・ロビンス,出演:S・ラム,V・ムンタギロフ
■バレエ・スタジオでの生徒の出会いを描いているのですが作品に合っているストーリです。 現代に甦った風景でした。
□チャイコフスキ・パ・ド・ドゥ
■振付:G・バランシン,出演:I・サレンコ,S・マックレ
■これも初めてですね。 当初は白鳥に取り入れる予定だったらしい。 何かが不足していたのでしょう。
□カルメン
■振付:C・アコスタ,出演:M・ヌニェス,C・アコスタ,F・ボネ
■カルロス・アコスタ引退公演です。 盛り上がりましたね。 エスカミーリョとカルメンが躍る場面は素晴らしい。 親密さあります。 振り返って前半のドン・ホセとカルメンが薄くなってしまった。 ドン・ホセは最初から未来が見えていたような冴えない動きです。 あのクワガタウシの分身だったのでは? でも後半は彼もふっ切れた踊りに変えましたね。 
幕開きの小道具やダンサーの動きは小野寺修二の作品を思い出してしまった。 歌唱も科白もありゴッタ煮というところです。 でも終幕に行けば行くほど本気になり感動が出て来ましたね。 カーテンコールではカルロスの挨拶もあり最高でした。
*英国ロイヤル・オペラ・ハウスシネマシーズン2015作品
*映画COMサイト、http://eiga.com/movie/83349/