■SWAN

■作・演出・振付:長谷川寧,出演:富士山アネット
■シアタートラム,2010.10.21-24
■白と赤の背景、赤い花飾り、チープな衣装やビニールバック。 中国内陸部の舞踊団が上海にでてきて人民劇場で公演をしている感じです。 薄汚いけれどとても面白い雰囲気です、しかし舞台で繰り広げられるダンスは何故か面白くありません。
セリフを外した振付では言葉のように正確に表現できないので粗雑さが大きく見えてしまうのではないでしょうか。 文字が一度だけ映写されましたがこれも何をしたいのか中途半端です。 言葉をどう処理するかの苦闘はこれからも続きますね。
それとダンサーの長髪の多さも面白さを減少させた一つです。 衣装のフードと絡め踊りの最中に髪がバサバサして顔も見えず酷かった。 渋谷センター街から女子高校生を連れてきてそのまま舞台に出した感じです。 社会的事件を扱っている為かもしれないがやはりダンサーの表情をみたい。 もっと中国風「白鳥の湖」も楽しめたはずです。
*劇場サイト、https://setagaya-pt.jp/theater_info/2010/10/swan.html