■口笛を吹けば嵐

■脚本:清末浩平,演出:川口典成,出演:ピーチャム・カンパニ
■神楽坂・シアターイワト,2010.10.14-20
■チラシの「今こそアドベンチャー!都市のドラマツルギーに地殻変動を呼び起こす!」をみて劇場へ腰を上げました。 親分の夢を子分が、演劇を目指す若者を社長が、先回りをして壊していくストーリです。 閉塞感がベースにあります。
親分子分関係、汚れた警官、人材派遣業、飲み屋やパーティのセリフや雰囲気はとても面白いのですが古臭い映画の一コマのようです。 閉塞感を絶ち切り最後は演劇巡業で世界へ旅たちますがインパクトがまったくありません。 既に世界中に第二の大佛がいますから。
観劇後の一言としては生身の俳優で一昔前のテレビドラマを見たようでした。 で地殻変動を呼び起こしたか? 「人間」の全体像追及のあまりにリアリティが薄れてしまいミイラ取りがミイラになったようです。
ところで上演中、舞台正面を開け外の道路・歩道をみせる場面では、そうだ芝居に来ているんだ!と実感しました。
*チラシ、http://stage.corich.jp/img_stage/l/stage17065_1.jpg?1463103511