■新宿八犬伝-第五巻犬街の夜-

■作・演出:川村毅,出演:小林勝也ほか
■新宿FACE,2010.10.21-28
■多用する照明カーテンの舞台で川村毅が戻ってきたことを、そして小林勝也のスローなセリフで20世紀物語に幕が閉じたことを確認しました。
この作品は犬猫を擬人化するので緊張感を持続させないと子供の芝居になってしまいます。 後半これに陥った箇所があり少しばかり白けました。 そしてミイラなど出す必要はありません。 滝沢馬琴を登場させたいのはわかりますが終幕への劇的感動が削がれます。
歌舞伎町ど真ん中での公演でしたので劇場の行き帰りも新宿八犬伝の世界に浸ることができました。 これこそが芝居の面白さでしょう。 ひさしぶりに川村毅のリズムを楽しみました。
*劇団サイト、http://www.tfactory.jp/data/shinjuku_hakkenden.shtml