■ファルスタッフ

■作曲:G・ヴェルディ,指揮:Y・アベル,演出:J・ミラ,出演:G・ガグニーゼ,M・カヴァレッティ,吉田浩之,松浦健,糸賀修平
■新国立劇場・オペラパレス,2015.12.3-12
■さっぱりしたファルスタッフだった。 これはヴェルディの考えと一致しているとおもう。 フォードも同じね。 二人は男の裏と表なの。 表裏が上手く重なることで男の人生全体像を描こうとする物語にみえる。 ボケとツッコミという形も考えられる。 でもヴェルディらしさでチューンされていたわよ。 そしてフェントンとナンネッタの恋人同士は声に張りがあったし、夫人三人組と共に良きアンサンブルを編成していた。
ところで「デブ」「ビア樽」「三重顎」・・。 肉体を酷くいう言葉が連なるけどこれは当時の笑いの理屈から来ているの? 美術はフェルメール風が所々に見えるけど並の出来だとおもう。 舞台が広いから大変ね。 三幕大団円もなかなかの味が出ていたわ。
*NNTTオペラ2015シーズン作品
*劇場サイト、http://www.nntt.jac.go.jp/opera/performance/150109_006148.html