■初期シェーカー聖歌、レコードアルバムの上演

■演出:K・ヴァルク,出演:S・ヘッドストロム,E・ルコンプト,F・マクドーマンド,B・ミラ,S・ローチ,劇団:ウースター.グループ
■スパイラルホール,2015.12.22-23
■ウースター・グループの名前を見つけたのでチケットを購入した。 レコードアルバム「初期シェーカー聖歌」のA面20曲を歌い踊る舞台である。 女性歌手5人はシェーカーの信仰や実践に共鳴している役者たち、他にダンサー5人が登場する。
作曲は1850年中頃に集中している。 アメリカン・フォークソングの原型に位置するようだ。 枯草の匂いというか乾いた空気が感じられ心地よい。
歌詞は聖歌だけあって宗教用語が入っているが気にならない。 労働や人間関係など日常生活と結び付けているからである。 「低く低くこのすてきな路を」では人生は掃くように進めと歌う。 「シンプル・ギフト」は本当の単純さを求めよ、在るところに在れ、来るところに来いと哲学と人生の一致を求めているように聞こえた。 讃美歌は「私が見ていると見よ子羊が」の一曲だけである。 最後に客をもてなし別れる時に歌う曲で締めくくった。 素晴らしいクリスマスプレゼントであった。
*CoRichhttps://stage.corich.jp/stage/69274