■東京裁判

■作・演出:野木萌葱,劇団:パラドックス定数
■pit北/区域,2015.12.22-31
■極東国際軍事裁判被告側弁護団5人が背広姿で登場するところから始まります。 舞台は法廷での遣り取りに終始する。 裁判官忌避・起訴状誤訳・管轄権・共同謀議などが取り上げられ、最後に補足動議として原爆投下を論じ幕になります。
迫力満点ですね。 法廷にいる錯覚に陥ります。 戦争裁判の不備が戦争そのものの異常さに繋がっていきます。 弁護側が<戦争>そっちのけで<平和>と<人道>を熱弁すればするほど指導者と戦争、国家の関係が浮き出てしまうから面白い。 
この劇場は今年で閉館になるらしい。 地下1階傍聴席から地下2階の舞台つまり法廷を見下ろす変わった劇場です。 初演がこの劇場だったということを聞いてナルホド納得しました。
*劇団サイト、https://pdx-c.com/past_play/imtfe-2015-2/