■ボリショイ・バビロン-華麗なるバレエの裏舞台-

■監督:N・リード
■Bunkamura・ルシネマ,2015.9.19-
■2013年、ボリショイ・バレエ団芸術監督S・フィーリンが顔に硫酸をかけられたテレビニュースから始まるの。 このような事件が何故起きるのか?
バレーダンサーの寿命は短い。 だから舞台に立てなくなることをダンサーは人一倍恐れているの。  監督はダンサーが納得する配役を提示できるのか? トラブル発生の下地はここにありそうね。
起きてしまったからには組織の改革が必要ということになる。 でも赴任した新総裁V・ウーリンはダンサーたちの前で芸術監督フィーリンをこき下ろし、配役を申請制にする案を提出するの。 新総裁も強引ね。 ソビエトの悪しき習慣が残っているのも問題かもね。 先ずは改革の方向性、次に評価制度をきちっと公開する必要がある。 でもこの映画のリード監督はボリショイ当局といっしょに改革が必要と叫んでいるだけなの。 そのように見えてしまう編集をしている。 結局ニューヨーク公演成功のニュースを流して終わってしまった。
メドヴェージェフ首相がボリショイは秘密兵器だと言っていたから核心部分は出せないのかな? ゴシップ記事として見れば面白い作品だとおもう。 ダンサーへのインタビューは良かったわ。
*劇場サイト、http://www.bunkamura.co.jp/cinema/past/?y=2015