■宝島

■演出:P・フィンドレ、出演:P・フェラン、A・ダヴィル
■TOHO六本木、2015.9.11-16
http://www.ntlive.jp/index.html
■舞台が進んで・・、実は「宝島」がまったく記憶に残っていないことを知った。 ジョン・シルバーの名前を聞いた途端、唐十郎を筆頭に日本の演出家がゾロゾロ浮かんでしまったのだからどうしようもない。
ジム・ホーキンズ少年が主人公であり語り手である。 宿屋に怪しげな訪問者がやって来るドキドキ感ある幕開きは面白かったが、前半は語りが主導権を握り物語を表面だけで進めてしまった。 後半は冒険劇とはおもえないダラダラした流れである。 美術はもはや過剰といってよい。 どうもスカッとしない。 インタビューで演出家?がジョンとジムの父子関係や物語の青年期について喋っていたが芝居が面白くなければ効果も半減する。 字幕に誤りが多いのも気になった。