■躍る旅人-能楽師・津村禮次郎の肖像-

■監督:三宅流,出演:津村禮次郎
■新宿・KSシネマ,2015.6.27-
■津村禮次郎の舞台はダンサーとの共演は観ていますが能はありません。 能世界では主流から外れているのも一因でしょう。 「・・まずは行動してその結果何が出てきたか?を評価すればよい」という指針を持っている人とみました。 アーティストとしては効率的です。 でも肉体も精神も強くなければできない方法ですね。
印象に残ったのは平原慎太郎と小野寺修二の場面です。 少ししか映されていませんが津村と対話をしながら作り込んでいくのが面白かった。 それと佛現寺の場面です。 ここで転機となった彼自身の履歴が話されます。 彼の思想の一端を見ることができます。 最後にバリ舞踊とのコラボが登場しますが不可能を可能にしていますね。 囃子方の不安をよそに作品を練り上げていく姿は強い。 鋼鉄の精神を持っています。 津村禮次郎は「ターミネーター」のシュワルツェネッガーに似ているとおもいます。
*作品サイト、http://www.odorutabibito.com/