■さよならウィキペディア

■作・演出:はせひろいち,出演:劇団ジャブジャブサーキット
■スズナリ,2015.7.24-26
■ストーリーが変わっていて上手くまとめられません。 幽霊や宇宙人は謎として舞台に立現れるのではなく予定調和のごとく物語に組み込まれているようにみえます。 そして台詞の途切れるところで役者が遠くをみつめ静的な存在感を作り出します。 この二つが舞台に異化効果を出現させます。 
でもこの調和はそのまま退屈を招きよせる。 占師の心霊術、刑事の上下関係、役所職員のアヤトリ、幽霊の登場理由、・・、面白いのですが段々と眠くなる。 終幕に近づくと奇抜な場面が多くなるのでよいのですが、この調和を揚棄したいところですね。
今回は題名をみてチケットを購入しました。 ウィキペディアは他の話題に埋もれてしまい影が薄かったですかね。 なぜ「さよなら」なのか? 元刑事の画家に贈る4つの言葉はこれを遠ざける方向に行こうとしているからでしょう。
開幕前に演出家の挨拶がありました。 演出家の顔や声は作品を身近に感じさせます。 でも作品のことより明後日の話の方がよい。
*チラシ、http://stage.corich.jp/img_stage/l/stage51030_1.jpg?1437777639