■觀-すべてのものに捧げるおどり-

■振付:林麗珍,出演:無垢舞蹈劇場
■静岡芸術劇場,2015.5.2-3
■女性ダンサーはエリマキトカゲのようなショールを被り長い爪をカチカチさせ、男性は頭に2メートルもある細長い羽をつけ手に槍を持っているの。 白と褐色の肌が溶け合う雌雄の交尾、雄同士の激しい戦い、飛び跳ね回る身体、雌と出会った思い出だけの短い命・・。 昆虫の喜びや哀しみを体感できた!
その昆虫世界より先の純粋世界に行ける力ある形も持っているの。 それは自然を昇華した動きに連なる。 腰をかがめてゆっくり歩く姿を見ていると物理時間から解放されていくようだった。
人間世界から、そして昆虫つまり自然世界からも離れることができる。 静かに深く、より遠くまで行くことができる舞台って最高ね。
*劇場サイト、https://spac.or.jp/fuji15/song-of-pensive-beholding