■天才バカボンのパパなのだ  ■ハイキング

■作:別役実,演出・出演:中野茂樹+フランケンズ2014
■シアター711,2014.7.8-15
■別役実の舞台が面白かったことは滅多に有りません。 しかし今回は違いました。
特に「ハイキング」は素晴らしい。 傷痍軍人の聾唖?はとてもリアルだし、軍歌も1フレーズしか歌わない。 しかも軍人は父でその遺伝子を引継いでいるとは!
「天才バカボン・・」は支離滅裂でシラケる場面が多過ぎました。 でも二作品をまとめて観れば深みもでます。
この舞台は役者の身体はもとより小道具や照明などが丁寧に計算され作られています。 言葉だけの不条理から抜け出ている。 戯曲の奴隷にならなかったのが面白い理由でしょう。